専門看護師になるには

専門看護師になるには、書類審査と筆記試験による認定審査がありますが、それには受験資格があります。受験資格は3つで、そのすべてを満たす必要があります。まず1つ目は、日本の看護師免許を取得していることです。2つ目は、全国にある看護系大学院修士課程修了者で、日本看護系大学協議会が定める専門看護師教育課程水準の単位(総計26単位または38単位)を取得していることです。外国において、それと同等以上の教育を受けたと認められる者も対象となります。3つ目は、実務研修が通算5年以上ある者です。そして、その実務研修のうち、3年間以上は、専門看護分野の実務研修であることが必要です。専門看護分野は、がん看護、精神看護など13の分野に分かれています。
専門看護分野の実務研修では、個人や家族への直接的な看護実践、ケア提供者に対するコンサルテーション、保健医療福祉に関わる人々の間のコーディネーション、権利を守るために倫理的な問題や葛藤の解決を図る倫理調整、看護者に対する研修会などの多様な教育的役割を果たすこと、実践の場における研究を行う必要があります。これは、常勤、非常勤という勤務体制を問いません。
それに合格すると、専門看護師認定証が交付され、専門看護師として登録されます。ただし、一度、専門看護師として登録されれば終わりというわけではなく、5年ごとに看護実践の実績、研修実績、研究業績などの書類審査による更新手続きが必要となります。看護師としてさらなる高みを目指すならまずは専門看護師の資格取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。